<プログラムの概要>
東日本大震災をはじめとする災害、SARS や新型コロナウィルスなどの感染症の流行、AI 等の科学技術進歩による社会の変化、中国等の新興国の台頭による政治・経済秩序の変化等、21世紀に入ってからも人類はさまざまな課題に直面しています。これらの諸課題の解決に、学術と人材育成の面から応えることが、今まさに大学に求められています。そのためには、専門の枠組みを超えて、現実世界が直面している課題によりそくした研究や人材育成のモデルを構築し、大学の学知がより直接的に社会に貢献できるようにすることが重要です。
九州大学では、学府横断型学際教育プログラムの一環として、大学院地球社会統合科学府を基幹学府とし、2021年4月に「未来共創リーダー育成プログラム」を開設します。高度に幅広い専門性から未来社会を構想し、オールラウンドな協働課題解決と決断、政策の立案・設計にあたることができる研究者および高度専門職業人を養成します。カリキュラムは多様な学府から提供される科目からなり、所定の単位を修得したプログラム修了者には、修了証明が交付されます。
<カリキュラム>
博士前期課程から博士後期課程までの最長5年間の副専攻型のプログラムとして、プログラム生は、自身の専門(所属学府)を足場にしつつ、複数の専門分野にまたがる複合的な現実問題を解決するための実践的な課題探求を行います。協働課題解決やフィールドワーク、政策の分析・策定に関する一般的な訓練を積むとともに、研究課題に応じて多様な分野の教員から指導を得ることで、課題を効果的に探求します。研究課題を進めるうえで必要となる専門分野の観点を知る手がかりとして、3つのアジェンダ「地域共生」、「危機管理」、「文化・健康」を大枠とし、それぞれに中領域的な「課題領域」が配置されています。複数の「課題領域」、そして複数のアジェンダ(専門分野)にまたがる課題研究を行うことが推奨されます。
応募資格:2021年4月に九州大学大学院地球社会統合科学府、人間環境学府、医学系学府、工学府、システム情報科学府、生物資源環境科学府のいずれかへ入学予定の修士課程1年、博士後期課程1年の学生
募集人員:修士課程1年 20名程度、博士後期課程1年 10名程度
募集期間:2021年4月5日(月)~12日(月)
選抜試験:2021年4月17日(土)
問い合わせ先:九州大学大学院未来共創リーダー育成プログラム推進室 suishinshitsu@scs.kyushu-u.ac.jp