九州大学大学院 地球社会統合科学府 Graduate School of Integrated Sciences for Global Society

学府について

ディプロマポリシー

ディプロマ・ポリシーと学位論文基準
1. 教育の目的

地球社会統合科学専攻は、「地球社会的視野に立つ統合的な学際性」の理念に基づき、次の教育目的を掲げる。

  • 人類と他の生物にとっての生存圏である「地球社会」というシステムと、それに密接に関連するグローバルな人類的諸課題を、文理の枠を超えた真に統合的な学際性に立脚して究明するとともに、これまでにない新たな解を提案して世界と地域をリードする包括型の高度専門職業人ならびに卓越した研究者を養成する。
  • 修士課程では、軸足を置く専門科学の基礎を固めつつ、自らの問題意識を「地球社会的な視野」のなかに位置付け、狭い専門領域に自らを閉じ込めてしまわない「統合的な学際性」に基づいた研究を自主的に遂行できる人材を養成する。また、現実社会の問題の解決に、多様な人々と柔軟に連携しながら自ら取り組むことのできる実践力を併せて育成する。
  • 博士課程では、修士課程で培った「地球社会的視野に立つ統合的な学際性」および専門的・学術的な基礎や実践力を高度に発展させながら、世界レベルで高い影響力をもつ独創的な研究成果を生み出し、力強く発信できるような専門家としての能力を育成する。

本専攻の教育の目的を達成し、所定の課程修了要件を満たした者に、修士(学術、または理学※)、博士(学術、または理学)の学位を授与する。

※「包括的地球科学コース」または「包括的生物環境科学コース」をメインとして履修した修了予定者、並びに「包括的東アジア・日本研究コース」で理学分野の専門的素養を十分に身につけている修了予定者については、修士論文提出後に設置される「修士論文調査委員会」において履修科目及び研究テーマを審査の上、修士(理学)を授与する。

2. 学修目標
修士課程

A. 主体性・協働

  • A-1: 自主的に、かつ粘り強く自身の研究や課題に取り組む姿勢を身につける。
  • A-2: 地球社会的諸問題、各種の現代的課題に目を向ける態度を身につける。
  • A-3: 他者と協力し、リーダーシップを発揮して作業(演習、調査、実験等)に取り組むことができる。

B. 知識・理解

  • B-1: 自身が専門とする分野の知識を有する。
  • B-2: 統合学際性の観点から、専門に関連する分野の知識を有する。

C. 技能

  • C-1: データ構築
  • C-1-1: 英語をはじめとした外国語を用いて情報収集ができる。
    C-1-2: フィールド調査、資料調査、実験などを通じて必要なデータ・情報を収集できる。
  • C-2: 分析・創造
  • C-2-1: 研究テーマに広く関連する知識・データ・情報を結びつけることができる。
    C-2-2: 明晰かつ説得的な文書、論文を作成できる。

D. 実践

  • D-1: 研究報告や論文発表を行い、他の研究者と学術的な議論ができる。
  • D-2: 自ら課題を見つけ、他者と連携して、統合学際的な解決法を探ることができる。
博士課程

A. 主体性・協働

  • A-1: 自主的に、かつ粘り強く自身の研究や課題に取り組む姿勢を身につける。
  • A-2: 地球社会的諸問題、各種の現代的課題に目を向ける態度を身につける。
  • A-3: 他者と協力し、リーダーシップを発揮して作業(演習、調査、実験等)に取り組むことができる。

B. 知識・理解

  • B-1: 自身が専門とする分野に関する高度で先端的な知識を有する。
  • B-2: 統合学際性の観点から専門に関連する分野に関して広く深い知識を有する。

C. 技能

  • C-1: データ構築
  • C-1-1: 英語をはじめとした外国語を用いて広く深い情報収集ができる。
    C-1-2: フィールド調査、資料調査、実験などを通じてオリジナルなデータ・情報を収集できる。
  • C-2: 分析・創造
  • C-2-1: 研究テーマに広く関連する知識・データ・情報を独創的な形で結びつけることができる。
    C-2-2: 複数の言語で明晰かつ説得的な文書、論文を作成できる。

D. 実践

  • D-1: 複数の言語で研究報告や論文発表を行い、他の研究者と高度に学術的な議論ができる。
  • D-2: 社会的に意義ある課題を見いだし、他者と柔軟に連携して、リーダーシップを発揮して、統合学際的な解決に導くことができる。
3. 学位論文基準
(1)修士論文の審査基準

1.審査体制

  • 学位論文の審査は、指導教員団を含む正1名及び副3名以上の審査委員の合議で行う。

2.評価項目

  • 修士論文の審査においては、地球社会的視野に立つ統合的学際性という本学府理念及びディプロマ・ポリシーに示す到達目標を踏まえて、以下を評価基準とする。
  • (1) 研究テーマの位置づけと意義
  • 論文の問題設定が、当該分野の学問的蓄積をふまえて適切かつ明確に示されており、学術的あるいは社会的な意義を有するものであるか。
  • (2) 研究方法の妥当性
  • 研究主題の探究のために、理論、実験、フィールド調査、資料収集、分析などの研究方法や手段が研究対象と適切かつ効果的に組み合わされているか。
  • (3) 論証及び結論の妥当性と意義
  • 問題設定から結論に至る論旨が、論理的に明快であるか。また、結論は当該分野において新規性をもった学術的価値ないし応用的価値を有しているか。
  • (4) 倫理性と形式性
  • 研究方法や資料・データなどの使い方は研究倫理及び社会倫理に照らして問題ないか。文章表現は適切か。文献や図表の引用は適切になされているか。
  • (5) 研究能力
  • 学位申請者は、統合的学際性にもとづく幅広い専門的知識と自主的研究能力を備えていると認められるか。また、研究成果の論理的説明力は十分か。
(2)博士論文の審査基準

1.審査体制

  • 学位論文の審査は、正1名及び副4名の論文調査委員の合議で行う。

2.評価項目

  • 博士論文の審査においては、地球社会的視野に立つ統合的学際性という本学府理念、及びディプロマ・ポリシーに示す到達目標を踏まえて、以下を評価基準とする。
  • (1) 研究テーマの位置づけと意義
  • 論文の問題設定が、当該分野の学問的蓄積に対する深い理解のもとに適切かつ明確に示されており、新規性、独創性をもつ学術論文としての意義が認められるか。
  • (2) 研究方法の妥当性
  • 研究主題の探究のために、理論、実験、フィールド調査、資料収集、分析などの研究方法や手段が研究対象と適切かつ効果的に組み合わされているか。
  • (3) 論証及び結論の妥当性と意義
  • 問題設定から結論に至る論旨が、論理的に明快であるか。また、結論は当該分野における学術の発展に貢献するものであるか。
  • (4) 倫理性と形式性
  • 研究方法や資料・データなどの使い方は研究倫理及び社会倫理に照らして問題ないか。文章表現は適切か。文献や図表の引用は適切になされているか。
  • (5) 研究能力
  • 学位申請者は、統合的学際性にもとづく高度な専門的知識と牽引的研究能力を備えていると認められるか。また、研究成果の論理的説明力及び国際的発信力は十分か。
4. 博士論文提出の基準

本学府は学際的な教育を行う学府で、学生の研究テーマが多岐にわたる。提出基準の目安を下記に示すが、具体的な基準(必要な論文・学会発表の数や、それらの著者の条件、言語、等々)は各々の研究テーマに応じて定めるものとし、入学後の最初の研究計画書が提出された際に指導教員団が協議を行って決定する。この際、目安を上回る基準が定められる場合もあるし、下回る場合もある。業績に加え、論文作成の進捗状況を考慮して指導教員団が「申請書類」提出の判断を行う。

博士(理学)
論文2ないし3本(うち申請者が第一著者である原則として英文の査読付き論文1本以上)
博士(学術)
論文1~3本(うち査読付き論文1本以上)もしくはこれに相当する研究成果