地球社会統合科学専攻は、「地球社会的視野に立つ統合的な学際性」の理念に基づき、次の教育目的を掲げる。
本専攻の教育の目的を達成し、所定の課程修了要件を満たした者に、修士(学術、または理学※)、博士(学術、または理学)の学位を授与する。
※「包括的地球科学コース」または「包括的生物環境科学コース」をメインとして履修した修了予定者、並びに「包括的東アジア・日本研究コース」で理学分野の専門的素養を十分に身につけている修了予定者については、修士論文提出後に設置される「修士論文調査委員会」において履修科目及び研究テーマを審査の上、修士(理学)を授与する。
学位論文の審査は、指導教員団を含む正1名及び副3名以上の審査委員の合議で行う。
修士論文の審査においては、地球社会的視野に立つ統合的学際性という本学府理念及びディプロマ・ポリシーに示す到達目標を踏まえて、以下を評価基準とする。
学位論文の審査は、主査1名及び副査4名の合議で行う。主査は主指導教員とし、副査は指導教員団の推薦に基づき、教授会において可否の投票により決定した者とする。また、外部審査員として本学府以外の教員等を1名以上含むものとする。
博士論文の審査においては、地球社会的視野に立つ統合的学際性という本学府理念、及びディプロマ・ポリシーに示す到達目標を踏まえて、以下を評価基準とする。
博士論文に関連する研究論文が、厳正な査読システム(peer-review)を有する国内外の学術雑誌において、単著あるいは第一著者として発表または受理されていること、あるいは、それらに相当する研究業績があることを原則とする。
本学府は学際的な教育を行う学府であるため、学生の研究テーマは多岐にわたり、取り扱う研究分野も幅広い。分野によっては、国際的(国外)学術雑誌に限らず、国内の学術雑誌も審査要件を十分に満たす権威のある雑誌と認める場合もある。このように、学術雑誌の位置付けや評価軸が分野によって異なるため、一律の学位審査要件を定めることは難しい。
具体的な基準(必要な論文・学会発表の数や、それらの著者の条件、言語、等々)は各々の研究テーマに応じて定めるものとし、入学後に指導教員団と協議を行って決定する。最終的に学生の研究業績が審査要件を満たすかどうかについては、主指導教員がその適切性・妥当性などについて指導教員団に説明し、承認を得ることで確認する。