コンセプト
基層構造講座では、人類とその社会、文化の基層構造の解明を目的に、人文科学と社会科学、自然科学の視点と方法を総合しつつ研究を行っています。具体的な研究領域は、以下の4つに渡ります。
- 自然人類学:生物学的側面から人類を研究します。
- 文化生態学:社会、文化と環境との関わりを研究します。
- 先史人類学:考古学と人類学との境界領域を開拓します。
- 社会考古学:社会科学の立場から考古学を行います。
また、比較社会文化研究院地球変動講座とのコラボレーションにより、自然科学と融合した研究も行っています。
入試案内
九州大学にはいくつかの考古学関係組織があります(→九大考古関係組織案内参照)。
基層構造講座の先生方のもとで考古学・人類学を研究したい方は、大学院地球社会統合科学府を受験ください。地球社会統合科学府では、学生は3名の指導教官を選択し、諸分野を横断した研究課題の選定や指導を受けることができます。
入試情報の詳細は地球社会統合科学府のホームページからご確認ください。
これまでの学生の研究テーマはこちらからご覧いただけます。
また、本講座のOB・OGの多くが、研究職や考古学関係の専門職に就職しています。詳細はこちらをご参照ください。
授業紹介
- 特別研究
- 各自の研究に関連する文献を選択し有効点や問題点を議論します
- 人骨実習
- 講座で受け入れた人骨の整理・報告作業を行います
- 総合演習
- 九大考古学関係組織合同での研究発表ゼミです
このほかに、各教員の担当するゼミが開講されます
施設紹介
- 古人骨収蔵室
- 調査・報告を依頼された人骨を収蔵しています
- 基層構造講座院生研究室
- 学生が日々、生活している研究室です
- 資料撮影室
- 考古資料や人骨資料の写真撮影を行います
- 考古資料収蔵室
- 約200体にのぼる人骨資料や宇木汲田遺跡出土遺物、横山先生刷毛目製作実験資料を収蔵しています
- クリーニング室
- 出土人骨のクリーニング作業を行います
- 資料処理室
- 化学薬品を用いた資料の復元作業や人骨の計測作業を行います
- マクロ分析室
- 資料の観察、分析のための部屋です。X線撮影検査装置(SOFTEX CMB-80W)、スキャナータイプ画像解析装置(GEヘルスケアジャパン Typhoon FLA 7000)、蛍光X線分析装置(XRF:HORIBA MESA-500W)や、顕微鏡等の装置があります
- 画像資料室
- 考古学・人類学関係の書籍、発掘調査の図面などを保管しています。