活動報告
公開講演会「21世紀におけるHumanities/人文学」
統合的学際教育を基盤とする高度グローバル人材養成プロジェクト 公開講演会
「21世紀におけるHumanities/人文学」開催報告
日時: 2015年12月23日(水) 13:30~17:00
会場: ハイアットリージェンシー福岡
主催: 九州大学大学院地球社会統合科学府「統合的学際教育を基盤とする高度グローバル人材養成プロジェクト」
参加者:102名(一般来場者89名、関係者13名)
本プロジェクトでは、ハーバード大学より栗山 茂久教授(Department of East Asian Languages and Civilizations)を招へいし、公開講演会「21世紀におけるHumanities/人文学」を開催しました。
栗山教授による基調講演の他、「無用の用を考える―これからの人文学―」と題してシンポジウムを行い、栗山教授のほか、パネリストに鏑木 政彦教授(九州大学大学院地球社会統合科学府)、飯嶋 秀治准教授(九州大学大学院人間環境学府)を交え、中野 等教授(九州大学大学院地球社会統合科学府)をファシリテーターとして、これからの人文学について議論を交わしました。
日本の高等教育界における人文社会科学系の再編という動きを受けて、グローバル化という世界的な潮流のなかで人文・社会科学系の学問はどうあるべきか?、何をなすべきか?という視点から「21世紀におけるヒューマニティーズ」・「グローバル化のなかでの人文学」をテーマとし講演会・シンポジウムを実施、当日は教育関係者や大学院生・学部生はもとより、公務員、会社員、主婦の方など多くの市民の方々にご参加頂きました。
動画や絵画などを駆使して行われた栗山教授の講演には、「素晴らしい講演で人文学について勉強になった」「自らの仕事にも役立てることができる内容だった」(詳細はアンケート参照)などの声が多数あり、様々な分野の方にとって有益かつ刺激的なものとなりました。
シンポジウムにおいては、これまで長年高等教育に携わってきた異なる専門分野の教員が揃い、フロアからの質問に答えるかたちで、人文学という学問について多様な視点からディスカッションを行いました。
様々な関心をもつ教員や学生が分野の枠を超えたネットワークの場を与えることにより、真の意味で統合学際的な視点を持った人材の育成に寄与することが期待されます。また、このような一般公開の講演会を行うことで、大学だけではなく社会との連携のなかで、これからの研究教育について改めて考察することが可能となりました。
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