活動報告
「英語論文合宿」が開催されました
本プロジェクトでは、平成28年8月3日(水)から8月5日(金)まで、国民宿舎 虹の松原ホテルで「英語論文の書き方合宿」を開催しました。今回は英文校閲会社FORTEよりKevin Reale先生を講師としてお招きし、セミナーを実施しました。
初日は参加者全員による英語プレゼンテーションが行われました。参加者は自らの研究テーマ等について発表した後、講師はコメントとフィードバックをしました。また、講師より学会等でのQ&Aセッションで使える英語表現の紹介もありました。参加者の研究分野はそれぞれ違うため、他の参加者の発表を聞くことで、自らの研究をわかりやすい説明で他の人に伝える重要性を実感しました。英語を使って発表することに緊張感を覚える参加者もいましたが、大勢の人の前で英語で発表する貴重な機会でした。
参加者による発表の様子
翌日、英語論文の執筆についてのセミナーが実施されました。まず、講師に論文におけるイントロダクションの位置付け、構成についてご説明いただきました。内容によって、イントロダクションではなく、論文の他の部分に入れるべき情報もあります。次に、英語論文におけるアブストラクトや結論についての紹介がありました。その後、表現の置き換え、段落の配置、間違い探しを中心とした多くの練習がありました。また、「地球温暖化」を例として、参加者と話し合いながらブレーンストーミングを行い、イントロダクションと結論を書く練習を実施しました。
3日目には、2つのテーマを中心にセミナーが行われました。まず、①「剽窃を避けるための論文の書き方について」です。昨今、データの改ざんや他者の研究成果の無断引用等の問題が学術研究において顕在化しています。こういった問題を避けるには、研究者倫理への意識を高めることだけでなく、正しい引用の方法を身につける必要があります。また、直接引用と間接引用の違い、引用の示し方、パラフレーズの仕方等についてご紹介いただきました。また、②「レビュー(査読)への対応について」もセミナーが行われました。講師は、レビューへの返答の重要性を説明した上に、返事に使える適切な英語表現を多くご紹介くださいました。最後にレビューへの返事の練習が行われました。
セミナーの様子
今回の「英語論文の書き方合宿」を通じて、参加者は英語で要旨や論文を執筆する際の基本的な知識を身につけて、今後、独学による英語での研究発信力の向上が期待されます。英語で発表することで、国際学会等での発表の練習にもなりました。また、普段は分野が違う院生とともに学び、議論しあう機会が比較的少ないが、合宿期間中、参加者はお互いに親睦を深め、異分野の学生同士の交流が生まれ、良い刺激になりました。
【日程】2016年8月3日(水)~5日(金)
【会場】国民宿舎 虹の松原ホテル (佐賀県唐津市)
【セミナー内容】英語プレゼンテーション&フィードバック、論文原稿の書き方及び練習、「剽窃を避けるために」、レビューヘの対応
【参加学生】博士課程10名/ 修士課程6名
【講師】Kevin Reale氏(株式会社FORTE 制作部門 エディター)
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