活動報告

2015-07-03

ワークショップ”Pragmatics & Language Teaching”/『語用論と言語教育』

 アリゾナ大学人文学部副学部長のキンベリー・ジョーンズ教授をゲストスピーカーとして開催されたワークショップでは、言語学における最新の研究手法・研究成果が発表されました。

 

ジョーンズ教授による基調講演------『L2学習者から学ぶこと:語用論的能力と第二言語教育』

 ジョーンズ教授は、アメリカ人の三姉弟(7歳・5歳・2歳)が日本での滞在生活1年間にL2学習者として日本語を習得していく過程をつぶさに観察し記録した膨大な量の発話データをもとにした綿密なケーススタディ分析を披露。
 語用論を言語習得・言語教育という実践面に結びつけた画期的な発表内容で、学内外の参加者の大きな反響を呼びました。

 

多角的なテーマの発表

 当学府博士課程在籍中の院生を含む他の4名の講演者の発表に対してもそれぞれに多くの質問や意見が寄せられ白熱した議論に発展する場面もありました。
 言語文化研究院の内田諭准教授による発表『連続するイベントに関する辞書記述について:フレーム意味論の観点から』を一例にとると、その斬新な視点でまとめられた研究内容に参加者から感嘆の声が多く聞かれました。

 

コーディネーター

 言語文化研究院副院長の松村瑞子教授のコーディネートの下開催された当ワークショップは司会進行役の松村先生のお人柄からか一貫して和やかであたたかな雰囲気で進められ、かつ発言者が真摯に熱心に意見を発表し合い成功裏に終了しました。
 ジョーンズ先生との出会いも大きな財産となりそうですが、言語学という広い学術分野の中で互いに接点を持つことになり自己の今後の研究に活かせるものを参加者それぞれが学び持ち帰ることができたそんなワークショップとなりました。

 

   
   
   
 

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