活動報告

2015年5月8,22日(金)【プログラム授業】調査インタビュー手法実践ワークショップ
 修士2年のプログラム生を対象とし、修士1年のプログラム候補生の体験授業も兼ねて、平山 猛 (株式会社トライローグ 代表取締役)氏によるワークショップ「調査インタビュー手法実践ワークショップ」を5月8日と22日に伊都キャンパスにて開催しました。

 

 今回のワークショップは、調査インタビューやコミュニケーション方法について参加者が実践的に学ぶという内容でした。インタビューは現実の様々な場面で活用されており、学術研究者も調査対象者へのインタビューを行うことで、実証的な裏付けを確保しています。

 

 5月8日は「フィールド調査におけるインタビュー概論」と題した講義で、様々なタイプのフィールド調査(人文社会科学系、自然科学系、関与型フィールドワーク、非関与型フィールドワーク)及びフィールドワーカーの役割に関して概要を学びました。

 また、研究調査等におけるインタビューの実施に際して、文化や考え方の異なる相手を対象として、触れにくいような話題についても効果的にインタビューを実施する手法を実践形式のワークショップによって実習しました。

 

 フィールドワーカーの視点と役割について、フィールドワーカーの視点は調査対象の活動に参加しながら、当事者たちの利害関係の機微にふれることができると同時に、その利害関係に対して中立的な立場をとることができるということ、フィールドワーカーの役割は「橋渡しをすること」、すなわち内側から具体的な事象について調査・理解し、それを理論的に外側の世界へと伝えることであるということを学びました。

  この日の後半は3つのグループに分かれてワークショップを実施しました 。まず、チーム内でインタビューされる人を一人選び、その人のパーソナル・ヒストリーをインタビューしながら、探求してみたいテーマ:「問い」を見つけ、それについて深堀りしていきました。

  また、二人グループになって、次回の講義までに自分たちの先輩に対して、以下の内容を含めたインタビュー計画を作り、実際にインタビューを行うという課題が出されました。
・テーマ
・テーマを決めた動機
・インタビューの対象(人物、仕事・職業の種類、インタビュー対象の概要)
・コンタクトの取り方
・インタビュー対象についての参考資料
・インタビュー項目
・その他(成功させる工夫)

  5月22日のワークショップでは課題として実施したインタビュー内容を振り返ることを通して、気づきを深める体験を行いました。
それぞれのグループはインタビューの結果を発表し、講師がそれぞれのインタビューについて講評しました。

 

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