活動報告

2015年5月15日(金)【プログラム授業】熊本学園大学(NPO法人東アジア共生文化センター)見学
 修士2年のプログラム生を対象とし、修士1年のプログラム候補生の体験授業も兼ねて、5月15日に熊本学園大学において講義と見学を実施しました。
  今回の授業は熊本学園大学内にあるNPO法人東アジア共生文化センターを訪問し、 プログラム生および候補生にフェアトレードやソーシャルビジネスに関しての理念、概念や仕組みを理解してもらったり、実際にNPO活動に携わっている学生とのディスカッションを通してその運営方法を知ってもらうことを目的として行いました。

 

 最初は同大学の申明直教授に「東アジア市民社会と社会的企業」と題した講義をして頂き、世界において「モノ、カネ、ヒト」がどのように動いているのか、それがアジア社会にどのような影響を与えているのか、また、問題解決に向けて韓国でどのような取り組みが行われているか、などについてイギリスや韓国で活動しているOxfam, Oyori Asia, I'm Asiaといった団体についての紹介を交えながらご説明頂きました。

 

  その後、熊本学園大学のキャンパス内にある「東アジア共生Book cafe」に移動し、カフェの運営を務める同大学の学生さんからカフェ設立の経緯、運営組織、取扱商品、活動内容などについて紹介して頂きました。このカフェでは、ネパールやラオスのコーヒー豆をフェアトレード価格で仕入れ、販売を行うことで、アジアの貧しい地域に支援を行っています。このカフェは学生の読書や意見交換の場所にもなっており、実際の運営にあたってどのような問題に直面し、それをどのように解決するかなどについて実体験を踏まえてご説明頂きました。また、同大学の博士後期課程の学生さんより、東アジア共生文化センターの活動として、毎年開催している「東アジア市民共生映画祭」について紹介頂きました。その後、プログラム生や候補生から挙がった、上映する映画を選定するにあたっての審査基準や上映内容などについての質問に回答して頂きました。

 

  最後に東アジアの共生について、参加したプログラム生がそれぞれの見解を発表し、申教授からアドバイスを頂きました。プログラム生や候補生は今回の見学を通じて、東アジアの格差問題やNPO運営の問題点やその解決策などについて考えるきっかけを得るとともに、それぞれの研究テーマについて異なる視点から考えを深めることができました。

 

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