活動報告

2014年6月20日(金) 体験授業
 国際協力機構(JICA)青年海外協力隊事務局 課長 吉田憲先生をお招きして、PCM手法(プロジェクト計画立案手法)について学びました。
  PCM(PROJECT CYCLE MANAGEMENT)手法は、開発プロジェクトの計画立案・実施・モニタリング・評価のための手法で、JICAをはじめ多くの開発援助機関で用いられています。PCMの特徴としては、ワークショップによる参加型、PDM(PROJECT DESIGN MATRIX)作成に至る各分析過程での論理性、PDMを用いたプロジェクト・サイクルの管理における一貫性が挙げられます。
 
 体験授業では、大学等の国際協力担当者の方々を対象とし、PCM手法を用いた国際協力プロジクトの計画立案の概要を理解し、候補生の修士・博士論文を執筆する研究過程において、PCM手法用いた計画・立案が可能となることを目的としました。
 
 まず前半では吉田氏先生よりPCM手法の歴史からその活用法まで理論を中心に概略を説明いただきました。続いて後半では実際にポストイットを使用したPCM手法に挑戦します。
 
 「地方における農業コミュニティーの問題解決」をテーマにPCM手法に取り組みました。まず候補生は全員で共有できるようにホワイトボードにポストイットを貼付ける前に、問題分析のため、地方における農業コミュニティーに関する問題解決の為の方法をひとりひとりポストイットに簡潔に書き記していきます。そしてPDMと呼ばれる誰にでも理解できるような共通のフォーマットを用い、問題分析を行った際に出たテーマについて、目的分析をした後にプロジェクトを選択します。最後に吉田先生からPCMを使用した問題の理想的な回答例をご紹介いただきました。

 

 講義終了後のアンケートでは、「今回の体験授業ではPCM手法の理論だけでなくチームワークの重要性について学ぶことが出来ました。他方、PCM手法は私が主に研究している集団協力に特化したものとはやや異なりますが、PCM手法を自身の研究に活用することができると感じました。」という感想を頂きました。

 

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