活動報告

2014年4月15日(火) 体験授業
 コミュニケーション・プロセス・デザイナーの井口奈保先生をお招きして、フューチャーアジアプログラム体験授業を伊都ゲストハウスにて開催しました。

グラフィック・ファシリテーションとは?

 西海岸で誕生したグラフィック・ファシリテーションは、大きな模造紙やホワイトボードなどを使用して、冗長になりがちなミーティングや学会といった議論の場における思考体系をクリアにする手法であり、イメージと言葉を結びつけることで一瞬をとらえる芸術です。

 具体的には、会議やセミナー、ワークショップといった会話の場において、即興で思考体系を見やすく地図という形にヴィジュアル化します。発話や議論をグラフィックで描き、その場で語られたことを可視化することによって、全体の俯瞰、新たな視点の獲得、問題の本質の把握が可能となります。実際に作業をする上で特別な画力は必要ではありません、重要なのは聞く力、と井口先生。上から下、右から左といった既成の概念に囚われず自由に描きます。熟練のファシリテーターでさえ、実際に行われた会話の20パーセントしか紙に描くことが出来ないそうです。

 

グラフィック・ファシリテーションに挑戦!

 講義では、まず最初に生徒のみなさんの中から1人立候補してもらい、大学院生活を始めるにあたって心配なこと、研究のこと、思いつくままに話してもらいました。井口先生にはファシリテーターとして、8色のマーカーによる絵と文字を駆使し、耳から入った情報を大きな1枚の紙の上に実際にビジュアル化して頂きました。


実際にペアを組んでお互いにインタビュー

 実際のプレゼンテーションを見て感覚をつかんだところで、ペアを組んでノートを使用したグラフィック・ファシリテーションに挑戦してみます。テーマは「大学院生活で自分が強く関心のあること」、大学院生活、学外の生活、研究計画、全てを含む5つの事柄をピックアップして7分間話してもらいました。適宜質問をして相手の話を膨らませ、道筋をつけていきながらノートをとります。


自分の内面をビジュアライズ

 最後に20分間かけて、自分の大学院生活についてノートとパステルペンを使用して、グラフィック・ファシリテーションに挑戦してもらいました。
 グラフィック・ファシリテーションを学んだことで、今後の大学院生活の展望が明確になり整理することが出来たのではないでしょうか。
 今後も思考を整理したいとき、研究計画をより明確にしたいとき、グラフィック・ファシリテーションを活用されてはいかがでしょうか。

 

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