活動報告

2019年2月8-9日【プログラム活動】OBOG訪問@東京
2月8~9日の二日間に亘り、フューチャーアジアプログラム生たちが卒業生の勤務する企業を訪問しました。

藤吉 恵弥(修士課程1年)

 

 2019年2月8-9日、東京の2企業に本学府のOBOGを訪ねた。1日目の目的地は日本IBM。日本橋にあるTCATから5分ほど歩くと、威風堂々たる本社ビルが姿を現した。ただし、あとから聞いた話では賃貸らしい。外資系企業なのでいざというとき日本から撤退しやすいように、という理由だという。横にも上にも大きいエントランス、そして自由な雰囲気が漂うワークスペース。本学府OGの黄香淑さんが案内してくださった。質疑応答では労働環境について会社の方針をうかがった。自由度が高い裁量労働制が取り入れられており、場所や時間に関係ない働きかたができる。また、MBA留学など社員のキャリアアップも推奨されており、大学院での学位取得と並行して働くのに適した環境だと思われる。
 2日目に向かったのは行知学園。新宿駅から15分ほど線路沿いを歩くとオフィスに到着した。新大久保界隈に校舎が点在しており、多民族の街に溶け込んでいる。お出迎えは、前日の懇親会でもご一緒したOBの林旭佳さん。2008年創業ながら、すでに日中両国に10以上の拠点を展開している。さらなる事業拡大の構想もあるといい、中国から日本への留学がいかに盛んなものであるかがわかる。行知学園自体は大学(院)予備校だが、卒業後の就職を斡旋するCNaviがグループ内にある。留学生の就職先は中国国内の日系企業であり、いまや分かちがたく結びついた日中両国の交流を基層として支えている。
 最後に今回の東京訪問を振り返り、私の考えを述べたい。OBOGの方々が企業で働く姿をみて、そこに本学府の特色である「幅広い学び」が生かされていると感じた。たとえば、黄さんははじめIT技術にあまり明るくなかったようだが、入社後にITパスポートなど関連資格を取得したという。ここには大学院時代に幅広い分野の知見に触れたことが生かされている、というのは考えすぎだろうか。さらに例をあげると、懇親会でお会いした卒業生のラニ・リンピさんはいま、東アジア一帯を舞台として活躍している。幅広い地理的広がりをもつ、本学府での経験が基になっていると確信する。将来、私もその一翼を担う人材になるべく、思いを深めた東京訪問だった。
 貴重な機会を設けてくださった学内のみなさま、およびOBOGの方々に心より感謝申し上げます。
 
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吉光 李央(修士課程1年)
 
 フューチャーアジアプログラムの一環として、2019年2月8日~9日の2日間、東京OB・OG企業訪問に参加させていただいた。本企画に参加した主な目的は、地球社会統合科学府の卒業生から就職活動や仕事に関する経験談を直接うかがい、今後の就職活動や学府での活動に活かしていくことである。
 一日目は、日本IBM株式会社を訪問した。本プログラム一期生であり、現在データサイエンティストとして活躍されている黄さんと上司の志村克彦様から、貴重なお話を色々とうかがった。日本IBMの社風や働き方などについて詳しく知ることができ、理解を深めることができた。黄さんが日本IBMで働く思いや今後の目標などについてのお話は特に印象に残り、強い刺激を受けた。
 また一日目の夜には懇親会があり、あらゆる分野で活躍されている本プログラム卒業生の方々や、以前本学府にいらっしゃった小川玲子先生にもお会いすることができ、非常に内容の濃い一日となった。
 二日目は、行知学園株式会社を訪問した。本プログラム二期生である林さんと上司の大貫玲子様から事業内容などについて説明をいただき、我々の質問にも多く答えていただいた。また、講師や人事など、多様な職種で活躍されている社員の方々にも来ていただき、直接お話をうかがうことができた。さらに、オフィスや学校施設など、複数の施設にも案内していただき、普段は目にすることが難しいビジネスの最前線を肌で感じることができた。
 本学府は、キャンパスが福岡に位置していることなどの理由から、東京というビジネスの中心地で活躍されているOB・OGの方々に会う機会を得ることはなかなか難しい。今回の企画によって、多くの卒業生の方々からさまざまなお話を直接うかがうことができ、非常に貴重な経験となった。また本プログラムの基盤の一つともなっている「伝える力」や「歩く力」についても、実践を通してさらに深く学ぶことができたのではないかと思う。ぜひ今後の活動にも活かしていけるようにしていきたい。
 最後に、本企画に参加させていただくにあたって、本当にたくさんの方々にお世話になりました。本企画の実現のためにご協力、ご尽力いただいた皆様にこの場をお借りして深く感謝申し上げます。
    
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張 小英(博士課程2年)

 初日はIBMの訪問でした。初めにIBMの事業概要を所長に簡単に紹介していただき、質疑応答を交えながら、先輩の黄香淑さんの体験談を聞かせていただきました。訪問前に、IBMに対するイメージはWatson(ワトソン)、ハードウェア、サーバー、システム開発といった高度のIT技術しかありませんでしたが、実際現在は徐々に人を大事にするサービスの提供により重点を置いているということが所長の話から分かりました。ほかの会社と比べたら、IBMの勤務形態はかなり自由度が高いという印象を受けます。在宅勤務性 (e-work) があって、会社でなくてもどこでも好きな時間帯で働けます。質問や困っている事などがあればお互いすぐに連絡できます。昔の企業の古い風土や文化がなくなった一方、上司と部下の距離感がほぼなくて、“さん付け”で呼ぶという文化が徹底されているようです。そして、男女共に育児休業があって(最大二年間)、気軽に取れる雰囲気もあります。会社では途中で仕事を一旦休んで留学に行ったりすることなどもできます。黄さんは博士後期課程を一旦休学していますが、またいつか大学院に戻って、博論を提出するとも言っていました。
訪問後、以前お世話になった先生と他に東京で働いているOBOGの方々と懇親会を開きました。OBOGの方々がそれぞれ現場で活躍されているということを聞かせていただき、色々刺激を受けました。
 二日目は林旭佳さんが働いている行知学園という企業を訪問しました。最初に行知学園全体と新規事業部のCNaviについて、それぞれ担当者と林さんに説明していただき、質疑応答を交わしたあと、会社の案内もしていただきました。行知学園は大学と大学院の入試指導、サポート、日本語英語の指導、留学コンサルタント、就活支援、出版、映像コンテンツなどを事業内容としています。株式会社CNaviは就活支援事業として、中国人高度人材の紹介、中国人留学生の就職支援を行っており、日本初の中国人留学生専用の就活情報サイトを運営しています。会社は日本国内だけでなく、中国の天津、上海、西安、武漢、長沙にも拠点を置いています。特に現在は対象者を中国の高校生と中学生にも広げているそうです。特徴として、中国人留学生に対しては、授業はほぼ中国語で行っています。知識と経験に裏打ちされた講師陣の指導力のもと、合格実績は業界NO.1を誇り、毎年東大、京大をはじめ、有名な大学に多くの合格者を輩出しているそうです。
 OBOG達がフューチャーアジアで習ったことや積んだ経験をかなり生かしている様で、自分も今後の就活のために、プログラムの授業を積極的に出るように決心しました。
 
 
 

   

 

 

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