活動報告
フューチャーアジアプログラムでは、地球社会的視野に立つアジア・イノーベーション人材の育成を目的としており、アジア圏学生同士の交流を深め、リーダー養成の実践事業の一環として国際学術交流会を催しています。今年度は、現在ダブルディグリー協定を進めている北京外国語大学の学生、学術交流協定締結の上海外国語大学・華東師範大学の学生を中心とした学術交流会を上海にて実施しました。
1日目は、九大の学生と中国側の学生同士の顔合わせを行い、翌日以降のグループ別フィールドワークの計画について話し合いました。
2日目の午前中は、グループごとに上海市内のフィールドワークを行い、市内の史跡や歴史的建造物の他、電子決済の様子や町中のシェア自転車などを見て回り、プレゼンテーション準備に取り組み、長い歴史と最先端のテクノロジーが交錯する世界屈指の経済都市・上海の様子を体感しました。午後には、上海国際貿易センターで国際学術会議が開かれ、冒頭に「上海で活かす日本 上海で生きる日本人」と題し、3名のゲストスピーカーから貴重なご講演を頂きました。また、午前中のフィールドワークで得た知見を基にグループ別に発表し、更に議題を設定してゲストスピーカーも交えたディスカッションを行いました。
そして3日目及び4日目は、「上海における租界」「中国共産党の関連史跡巡り」「近代文学と上海」等、各自の興味関心に沿って、フィールドワーク及び資料収集を実施しました。
本研修は、実際に上海をフィールドワークすることで街の成り立ちや歴史について知見を深めると共に、中国の先生や大学院生たちと直接意見交換を行う貴重な交流の機会となり、九大の学生たちにとっても有意義な収穫の多い4日間となりました。今回の研修で得たネットワークを生かしつつ、これからの研究や活動の発展に繋げていくことが期待されれます。
(文責:山口)