全岩および微小領域の元素・同位体組成分析に対応した,標準的〜最新鋭の分析装置を配備し,高度な固体地球科学の研究を実践しています.
また,鉱物組成や古地磁気測定のための設備もあります.

地球環境の変動を研究する上で,大気・海洋・河川水・火山ガスの成分は重要な情報です.本講座では,気体・液体試料の成分を分析する装置を配備し,環境科学を実践しています.

ナノから準マクロまで,観察対象のサイズに応じた各種顕微鏡を取り揃えています.また,蛍光やカソードルミネッセンス等の励起光観察も可能で,幅広いニーズに対応できます.

岩石の切断・研磨,粉末試料や凍結切片の作成など.試料の分析や観察のための前処理を行う装置です.特に,薄片作成のための設備は充実しており,大型薄片を短時間で容易に作成できます.
その他,あらゆる野外フィールドに対応した野外装置を配備しています.
装置の使用や分析に関するお問い合わせは,
n-nakano-at-scs.kyushu-u.ac.jpまで.
-at-を@に変更下さい.
マルチコレクタICP質量分析計(NEPTUNE Plus)
脱溶媒システムとエキシマレーザーアブレーションシステムを装備し,固体・液体試料を問わず超高精度の同位体比分析が可能です.
フィールドエミッション電子プローブマイクロアナライザー
5ch-WDSとSSD-EDSを装備し,直径0.3ミクロンまでの極微小領域の元素分析が可能.微小領域の年代測定や多元素濃度分布の高速マッピングにも応用できます。
レーザーアブレーションICP質量分析計
直径4ミクロンまでの鉱物をはじめ骨や歯等の微小領域の多元素同位体比を測定できる装置。同位体を用いた,飲料水・岩石・鉱物などの産地同定に加え,年代測定にも応用できます。
蛍光X線分析装置(リガクZSX Primus II)
粉末・液体試料の元素分析を行うための装置です.精度の良い粉末試料分析のためには,グラスビードを作成する必要があります.また,岩石スラブの広域の二次元マッピングを行うことも可能です.
安定同位体比質量分析計(MAT253)
炭酸塩の酸素・炭素安定同位体比,有機物の窒素・炭素同位体比,固体試料のイオウ同位体比を前処理装置を用いて簡単かつ高精度で測定可能です.
X線粉末回折装置(リガクRINT-2000V)
X線が結晶格子によって回折される現象を用いて,鉱物の同定を行います.
分析電子顕微鏡(SEM-EDS-CL: 日本電子JSM-6390)
透過電子のエネルギーを測定することにより,固体試料中の元素の二次元分布を解析します.また,CL検出器を装備しているため,カソードルミネッセンス像の観察も可能です.
顕微レーザーラマン分光計(日本分光NSR-3100)
可視光領域のレーザー光で生じる散乱光特性から,試料中の分子の結合状態についての情報を得る装置です.微小領域の鉱物組成解析などに用いられます.
超伝導岩石磁気測定装置
IODPで掘削された海底堆積物コアなどの微弱な残留磁化を簡単かつ高精度に測定できる装置です.磁気シールドルーム内に設置されています.
   自動交流消磁スピナー磁力計
火山岩や土器片などの比較的強い残留磁化の測定と段階的な交流消磁を自動で行います。
スピナー磁力計
火山岩や土器片などの比較的残留磁化の強い試料の測定を行う装置です。
   磁気シールドルーム
磁気測定においてノイズとなる外部磁場を磁気シールド金属で軽減した実験室です。超伝導岩石磁気測定装置、スピナー磁力計、自動交流消磁スピナー磁力計、熱消磁装置が設置されています。
   熱磁気天秤
強磁場中で試料を加熱し、温度‐磁化曲線の測定を行います。キュリー温度の決定が可能です。
交番磁場勾配磁力計(AGFM)
岩石や堆積物の磁気ヒステリシスなどの岩石磁気特性を測定するため・