九州大学大学院 地球社会統合科学府 Graduate School of Integrated Sciences for Global Society 比較社会文化研究院 Faculty of Social and Cultural Studies

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博士後期課程入学者への学府長のメッセージ
作成日2021-10-01 00:00:00

皆さんのご入学を心よりお祝い申し上げます。皆さんは、すでに修士号を取得し、学術研究活動の基礎を身につけられて本学府の博士後期課程に入学されました。したがって、これまでに獲得した専門的知見や技能を生かして、今後さらに高度な研究活動に邁進されることを期待いたします。

 

各自が専門とするディシプリンに基づき研究テーマを究めることは無論不可欠ですが、その際、本学府の教育理念に則ったアプローチを意識することも有意義な結果につながりえます。その理念とは「地球社会的視野に立つ統合的学際性」というもので、本学に入学を希望された時点でご承知のことと思います。各自が突き詰めようとする研究テーマを、地球社会的視野に立って見つめなおし、隣接する学問分野や、あるいは一見かなり距離のあると思われる分野にもアンテナを張り、そこで得られた知見や方法を取り入れ、結びつけることで、当初思ってもみなかった問題へのアプローチが可能になるかもしれません。皆さんにはぜひ、統合的学際性という本学府の教育理念をも念頭に置いて、ご自身の研究活動に取り組んでいただければと考えます。

 

以上とも関連して、編入学で後期課程に進まれた皆さんは、本学府のいくつかの共通科目の履修が必要になります。「地球社会統合科学」と「地球社会フィールド調査法」の二つです。前者は、近年、大学院版のPBL(Problem-Based Learning)科目に再編成し、実施しています。いずれの科目も修士課程の学生に交じっての受講となりますが、課題への学際的アプローチを実感していただければ幸いです。

 

博士後期課程では研究活動を戦略的に進める必要があるでしょう。3年で学位を取得するにはどのようなタイムスケジュールで作業を実施していくべきなのか、指導教員団の先生とも十分に相談・協議の上、各自、構想してください。学術雑誌への論文掲載や学会発表なども学位論文提出資格を得るためには不可欠です。また、研究活動を活発に行うためには、学術振興会の特別研究員をはじめとするスカラーシップに積極的に応募し、獲得していくことも求められます。資金を得ながら研究に従事するための戦略・戦術を真剣に練ってください。

 

所定の3年間で学位を取得し、後期課程を修了されることが最も望ましいスケジュールとなります。指導教員団の適切な指導の下に、ぜひとも、それを実現してください。3年後、博士の学位を取得し、高度専門職業人、研究者として、羽ばたいていかれることを切に願う次第です。

2021年10月1日

地球社会統合科学府学府長、松井康浩