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2021-12-14 益尾知佐子・准教授が第17回中曽根康弘賞優秀賞を受賞
益尾知佐子・准教授が第17回中曽根康弘賞優秀賞を受賞

 

中国の政治外交分析と中国海警法への問題提起
本学府の益尾知佐子・准教授が第17回中曽根康弘賞優秀賞を受賞
 

 

2021年11月29日、永田町のザ・キャピトルホテル東急にて、第17回中曽根康弘賞の授賞式が開かれました。本学府の益尾知佐子氏が、麻生太郎・元総理より優秀賞(最高賞)を授与されました。

https://npi.or.jp/award/winner_17.html

益尾氏は現代中国の政治外交を研究し、数多くの実績を上げてきました。その著書『中国の行動原理:国内潮流が決める国際関係』(中公新書、2019年)は、対中実務に関わるビジネスマンや政府関係者の間で高い評価を獲得しています。また、益尾氏はハーバード大学の故エズラ・ヴォーゲル教授と長年、研究協力を行い、その著書2冊を和訳するなど、日本における中国についての知識の普及にも努めてきました。トリリンガルの語学力を活かし、国際的な発信も数多く行っています。加えて2020年11月に中国海警法の草案が公表されてからは、中国の海洋政策に関する専門知識を活かし、世界に先駆けて鋭く力強い問題提起を行いました。これらが総合的に評価され、今回の受賞につながりました。

中曽根康弘賞は、故・中曽根総理の設立した中曽根平和研究所が、国際社会における平和と安全の確保などに顕著な業績をあげた研究者や実務家を表彰するために授与しています。評価にあたっては、その実績の社会的なインパクトが大きく考慮されます。