社会連携、刊行物

2022-11-25 水共生学シンポジウム「めぐみの水・わざわいの水~武雄での水共生のこれまでとこれから~」を開催

 令和4年11月6日(日)、佐賀県武雄市にて水共生学公開シンポジウム「めぐみの水・わざわいの水~武雄での水共生のこれまでとこれから~」を開催しました。


 本学地球社会統合科学府と武雄市は、令和3年7月に連携協定を結びました。本シンポジウムは、佐賀県六角川流域を主な対象地として、近年大きく変化しつつある水環境と人間社会、生き物との関係を改めて見つめなおすとともに、水と共生する将来の社会のあり方について地域の方々との対話を進めるものです。


 はじめに、武雄市 北川政次副市長に開会挨拶をいただきました。続いて、「水共生とは何か?」というタイトルで比較社会文化研究院の荒谷邦雄教授(※領域代表者)が本研究の目指すものについて紹介したあと、第一部では、水共生学を構成する3つの圏域(地球圏、人間圏、生物圏)に関する話題や武雄市での研究の取り組みなどについて報告を行いました。

北方誠二副市長 荒谷領域代表
開会挨拶をされる北川政次副市長 趣旨説明をする荒谷領域代表


 第二部では、現地で多様な活動に取り組んでいる方々をお招きして、パネルディスカッションを行いました。


 防災や灌漑、景観、生物多様性保全で重要な役割を果たしている“ため池”を、地域の人口が減少するなかでいかに管理していくのか、中山間地域の活動へ都市の居住者にいかに参加してもらうのか等の課題について活発な意見交換がなされました。


 水共生学では、今回のシンポジウムで浮かび上がった地域の課題などに取り組むべく、研究や実践活動を継続していきます。また、今後も各地域において水共生社会の実現に向けた活動を展開していきます。

シンポジウム風景 パネルディスカッション風景
シンポジウム風景 パネルディスカッションの様子


(※)領域代表者

令和3年度採択 科学研究費助成事業「学術変革領域研究(A)」
研究領域名:「ゆらぎの場としての水循環システムの動態的解明による水共生学の創生」
領域代表者:九州大学大学院比較社会文化研究院 荒谷 邦雄 教授


【公式ホームページ】
水共生学:学術変革領域研究(A)


≪お問い合わせ≫
比較社会文化研究院・水共生学事務局
Mail: mizu-kyosei★scs.kyushu-u.ac.jp
※メールアドレスの★を@に変更してください。