地球社会統合科学府

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包括的生物環境科学コース
氏名 荒谷 邦雄(あらや くにお)
専門分野 昆虫学
キーワード
講座 比較社会文化研究院 - 環境変動部門 - 生物多様性
九州大学
研究者情報URL
http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K000473/
研究内容 私はこれまで、クワガタムシをはじめとするコガネムシ上科の甲虫を主な題材として生物の進化の問題に取り組んできた。最近は特に「クワガタムシにみられる様々な性的二型と雄の種内変異がクワガタムシの系統の中でどのように進化し維持されてきたのか」という、ダ-ウィン以来、多くの研究者の心をとらえてきた問題に大きな興味を抱いている。

 こうした問題を追求するために、日本国内はもちろんマレーシアやタイなどの東南アジア諸国をはじめ世界各国に足をのばし、野外における甲虫の生態や行動を調査する一方、飼育を通じた幼虫の栄養生理や生活史の解明、実検室内での形態比較、核型やDNA分析に至るまで幅広いアプローチを試みている。最近ではペット甲虫をはじめとする外来種問題や希少甲虫類の保全事業にも積極的に取り組んでいる。

 最終的には「昆虫系統分類学」や「昆虫生態学」、「昆虫行動学」といった既存の専門分野の枠を超えて、甲虫そのものを歴史性をもった存在として総合的にとらえることを目指している。多様な形態を備え、様々な生活を営んでいる甲虫について研究することは、生物の多様性の起源とその維持機構の解明にもつながると考えている。

 大学院では生物圏環境学(種レベルの環境生物学)の講義と大学院生の研究指導を、全学共通教育科目は集団生物学を担当している。また、社会活動としては日本昆虫学会自然保護委員、日本甲虫学会自然保護委員長など学会の関連委員をはじめ、環境省特定外来生物等分類群専門家グループ会合委員、環境省レッドデータ昆虫グループ委員、京都府レッドデータ調査選定・評価委員会委員、東九州自動車道上毛町域における環境保全及び道路構造に関する委員会委員、浜ノ瀬ダム昆虫モニタリング委員会委員等を務め、生物多様性の保全活動に力を注いでいる。
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