地球社会統合科学府

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包括的東アジア・日本研究コース
氏名 溝口 孝司(みぞぐち こうじ)
専門分野 考古学
キーワード  
講座 比較社会文化研究院 - 環境変動部門 - 基層構造
九州大学
研究者情報URL
http://hyoka.ofc.kyushu-u.ac.jp/search/details/K001760/
研究内容 ニュース:2013年11月、ケンブリッジ大学出版局より'The Archaeology of Japan: from the Earliest Rice Farming Villages to the Rise of the State' (pp. 1-371)が刊行されました

(http://www.cambridge.org/gb/academic/subjects/archaeology/prehistory/archaeology-japan-earliest-rice-farming-villages-rise-state?format=HB)

Cambridge World Archaeologyシリーズからの、日本考古学に関する初の出版です。

ニュース:2013年1月、世界考古学会議(World Archaeological Congress (WAC))第6代会長に選任されました。



研究:現代社会において過去の物質文化を研究する、すなわち現代における社会的行為の一領野として考古学を把握し、その特質をよりよく理解するとともに、それをよりよく行うためにはどのような作業が必要なのか、最新の社会理論を参照しつつ考察をすすめている。その成果を、日本弥生時代・ヨーロッパ新石器時代/青銅器時代の墓制研究、日本考古学の性質の知識社会学的研究として、国内・米国・ヨーロッパの学術誌に公表している。

 現在は、a)日本弥生時代墓制の通時的変容過程の考察と、b)日本考古学を主要な素材とした、近代社会におけるセルフ=アイデンティティーの獲得技法の形成・変容と、他者としての過去の探求の技法・視点との関連性に関する研究を併行してすすめている。



 また、第10回・12回日米先端科学シンポジウム(日本学術振興会・米国アカデミー・オブ・サイエンス主催)に社会科学分野を代表して参加するとともに(http://www.jsps.go.jp/j-bilat/fos_ja/jishi_10.html http://www.jsps.go.jp/j-bilat/fos_ja/jishi_11.html http://www.jsps.go.jp/j-bilat/fos_ja/jishi_12.html)、第11回シンポジウムでは、プランニング・グループ・メンバーとして、社会科学系セッション”Measurements and Conditions for Happiness”を組織した(http://www.jsps.go.jp/j-bilat/fos_ja/jishi_11.html)。このような活動を通じて、領域横断的・融合的発想に基づく、考古学の新たな先端の開拓を指向している。(*下記最近の成果は、ネットワーク理論を応用してのそのような試みの一つである。)



*最近の成果としては、Journal of Anthropological Archaeology誌(American Antiquity, Antiquity誌とならんで、考古学における最も権威ある学術誌)に、"Nodes and Edges: A network approach to hierarchisation and state-formation in Japan"が掲載された(2008年12月5日受理 2009年3月出版)

Mizoguchi, K. 2009. Nodes and edges: A network approach to hierarchisation and state formation in Japan. Journal of Anthropological Archaeology, Vol.28-1: 14-26.



(http://www.sciencedirect.com/science?_ob=ArticleURL&_udi=B6WH6-4VDGTN9-1&_user=131115&_rdoc=1&_fmt=&_orig=search&_sort=d&view=c&_acct=C000009658&_version=1&_urlVersion=0&_userid=131115&md5=62ff3764fece3e55e55c4b02c53e360d)



同論文については、考古学を含む人類学分野における最も権威ある学術雑誌の一つである'American Anthropologists'において、2009年の「注目論文」としてリビューの対象となった。(Rodning, C. 2009. Place, landscape, and environment: anthropological archaeology in 2009. 'American Anthropologists', 112(2): 180-190.)



また、社会ネットワーク分析の考古学への導入の最先端をしめす'Network Anaylisis in Archaeology: New Approaches to Regional Interaction' (ed. by C. Knappett). Oxford: Oxford University Press, 2013に'Evolution of Prestige Good Systems: An Application of Network Analysis to the Transformation of Communication Systems and Their Media' (pp. 151-178)が掲載された。



教育活動:考古学理論・方法論への体系的導入とともに、国際学会でのプレゼンテーション・国際誌への投稿等を射程にいれた論の構成力・表現力の涵養を目指している。



2000-2001年(平成12-13年)の二年間にわたり、連合王国ロンドン大学ユニバーシティ・カレッジ考古学研究所にて、訪問講師として日本考古学に関連するコースを担当し、BA、MA、Ph.D. Research studentsの指導に当たった経験等も生かして、日本考古学の国際化のための努力を、研究(英文論文・著書の出版。e.g. "An Archaeological History of Japan, 30.000 BC to AD 700". Philadelphia: University of Pennsylvania Press, 2002. (see: http://www.upenn.edu/pennpress/book/13773.html ) "Archaeology, Society and Identity in Modern Japan". Cambridge, U.K.: Cambridge University Press, (2006, see: http://www.cambridge.org/uk/catalogue/catalogue.asp?isbn=0521849535)、教育(e.g. 学生の大型国際学会での発表(Society for East Asian Archaeology 3rd World Conference, Daejon, Korea, June 2004. 大学院生10名が報告, World Archaeological Congress Inter-congress Osaka, Osaka, Japan, January 2006. 大学院生5名が報告, Ind-Pacific Prehistoric Association World Conference in Ha Noi, Vietnam 2009, 大学院生2名が報告)、英文論文執筆指導)の両面からすすめている。



また、海外における日本研究者への教育支援にも積極的に参画している(e.g. Japan Studies Association faculty development workshop: "International Crossroads at Fukuoka, Japan", June 9-14, 2008, Keynote lecture: "Archaeology and the Creation of East Asian National Identities and Modern States: The Significance of the Yoshinogari Site)



加えて、平成23年度(2012年)より、5カ年計画で、連合王国ヘリフォード州にて、マンチェスター大学と同州考古局との合同で、同州Dorstone, Peterchurch近傍の新石器時代enclosuresの発掘調査を実施し、プラクティカルな体験を通じての、国際的に活躍する考古学研究者の養成体制の確立に向かっている (http://bit.ly/QcZnvV)。



以上のような活動実績・業績により、

1)2006年(平成18年度)第3回 学術振興会賞(http://www.jsps.go.jp/jsps-prize/ichiran_3rd/05_mizoguchi.html)を受賞、また、

2)2008年6月19日、Society of Antiquaries of Londonのfellow(http://www.sal.org.uk/ http://en.wikipedia.org/wiki/Society_of_Antiquaries_of_London )に選出された。

加えて、

3)2013年1月、世界考古学会議(World Archaeological Congress (WAC))第6代会長に選任された。
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