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包括的東アジア・日本研究コース

氏名 宮本 一夫(みやもと かずお)
専門分野 東アジア考古学
キーワード
講座
人文科学研究院 歴史学部門
研究内容  中国における農耕民と遊牧民の成立過程ならびにその後の文化接触について、新石器時代から殷周時代にかけて考古学的な研究を行っている。その一環として、中国での青銅器の成立と展開について、中国社会科学院考古研究所との共同研究で、二里頭文化期を中心として中国各地で悉皆的な青銅器遺物の実測調査を行った。さらに、北方青銅器の中国西南地区への影響関係を明らかにすべく四川省チベット高原でのフィールド調査を始めたところである。

 東アジア諸地域における狩猟採集社会から農耕社会の成立、その後の農耕社会の発展から初期国家の成立過程に関して、総合的な法則性と諸地域間の変異について比較研究を行っている。特に、初期農耕の生成と伝播過程について、山東大学東方考古研センターと共同研究で中国山東半島においてフィールド調査を行っている。また、ロシア極東では沿海州南部の初期農耕の成立と伝播過程を明らかにするため共同発掘調査を実施している。

 ベトナム北部の漢墓資料について、海外流出資料の再調査・再整理を行い、南中国からベトナムにおける歴史の再構築を行った。

 北部九州における縄文・弥生時代の発掘調査を行い、縄文時代ならびに弥生時代の開始期における朝鮮半島と北部九州との関係を解明しようと試みている。2004年度からは毎年壱岐カラカミ遺跡の発掘調査を行っている。
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