活動報告

2015年11月21日(土)第三回フューチャーアジア創生フォーラム―報道されないアジアの真実―開催
 第三回フューチャーアジア創生フォーラム―報道されないアジアの真実―を平成27年11月21日にホテル日航福岡にて開催しました。

フォーラム講演会場の様子

 

 フューチャーアジア・プログラムでは今年で第三回目となるフューチャーアジア創生フォーラムを平成27年11月21日にホテル日航福岡にて開催しました。本フォーラムは、プログラムの一環として地球社会統合科学府の学生が実際に世界を舞台に活躍している一流の専門家と直接交流し啓発を受ける場を設けるとともに、その成果を広く市民に還元することを目的としています。

 今年度は「報道されないアジアの真実」をテーマに日本人初となるフランス世界報道写真祭「ビザ・プール・リマージュ」報道写真特集部門最高賞を受賞したフォトジャーナリストの林典子氏をメインゲストに迎え、世界の最前線で活躍する若手専門家達が今まさに現地で起こっている課題について臨場感溢れる講演を行いました。

 

講演者

●<メインゲスト>林 典子氏(フォトジャーナリスト)

●大村 和弘氏(東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科学講座、助教)

●村田 あす香氏(セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、海外事業部)

●宗貞 研氏(川崎幸病院、手術室看護師)

 

 講演会はフューチャーアジア・プログラムのプログラム生2名が司会進行を務め、地球社会統合科学府の学府長であり、プログラム責任者でもある古谷嘉章教授とプログラムコーディネーターの中野等教授による主催者挨拶とフォーラムの趣旨説明より開始となりました。

フューチャーアジア・プログラム生による司会進行

 

主催者挨拶(古谷嘉章学府長)

 

主催者挨拶(中野等教授)

 

 基調講演ではフォトジャーナリストの林典子氏が自身アジアの各地を周って取材してきた各地の女性問題をテーマとして、フォトジャーナリストを志すことになった経緯から始まりパキスタンの硫酸被害女性やキルギスで今も行われている誘拐結婚、イラクの紛争地において女性たちが置かれている状況について取材中に感じた葛藤も交えてお話頂きました。

 

基調講演(林典子氏)

 

 東京慈恵会医科大学の大村和弘氏は自身が「医療を通じて、国をつなぐ」をコンセプトにNGO活動としてアジアのラオスやカンボジア、韓国などで行っている医療技術支援の活動を中心に、その活動を始めた経緯や国際協力活動をする上での心掛けなどについてお話頂きました。

 

講演(大村和弘氏)

 

 これまでにJICAの青年海外協力隊や国連ボランティア、NGO等で豊富な国際協力の経験を持つセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの村田あす香氏はインドの貧困地域やパレスチナ・ガザ地区での紛争被害地における子供たちの支援活動についてお話頂きました。

 

講演(村田あす香氏)

 

 最後の講演者となった川崎幸病院の宗貞研氏は東日本大震災発災直後の宮城県名取市、岩手県陸前高田市で緊急時災害医療支援として従事した被災診療所の24時間診療や避難所巡回診療、またその後3年間にわたって行った被災した子供や大人たちへの心理社会的ケアについてお話を頂きました。

 

講演(宗貞研氏)

 

 講演終了後は来場者から講演者全員に対する質疑応答の時間を設け、来場者からの率直な質問に講演者が直接回答する機会を持ちました。講演会には100名を越える来場者が訪れ、盛会のうちに幕を閉じました。

 

講演者への質疑応答

 

 公開講演会終了後は講演者とフューチャーアジア・プログラム生を中心とした学生によるワークショップを行い、「報道されないアジアの真実」をテーマに、現代アジアの抱える課題とその解決法について活発な議論を交わしました。参加したプログラム生はそれぞれのグループでファシリテーターを務め、最後は各グループの議論の内容を発表するなど、これまでプログラムを通して培ったスキルを存分に発揮する場となりました。

 

講演者と学生によるワークショップ

 

講演会場受付の様子

 

  

フォーラム開催案内ポスター/フライヤー

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